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2025年2月の新刊

『みんなのあのね』
はまのゆか・作

「4さいからのいのちのおはなしえほん」第3弾 多様性をテーマにした絵本です

ふうちゃんとみっくんとさえちゃんは、なかよしの三人組です。
いつものようにふうちゃんの家の庭に集まった三人は、何をして遊ぶか、相談しています。
ふうちゃんはかくれんぼ、
さえちゃんは虫探し、
みっくんはきのぼりを
提案するけれど、なかなか決まりません。
三人は、それぞれの提案の遊びに苦手なところがあるからです。
そのことをお互いに伝えて、新しいあそびを考えだしました。
はてさて、みんなは何をはじめたのでしょう。
 
「4歳からのいのちのおはなしえほん」シリーズ・3冊目の絵本。
多様性がテーマです。

[著者略歴]
はまのゆか

1979 年生まれ。
大阪府出身・東京在住 京都精華大学卒業。二児の母。
大学在学中より村上龍の著書イラストを多数担当し、『13 歳のハローワーク』(村上龍・著 幻冬舎)は、ミリオンセラーとなる。
イラストを担当した作品『ママが10 にん!?』(天野慶・文 ほるぷ出版)は、第10 回ようちえん絵本大賞を受賞。
主な著作に、『すくすくいのち』『さわってもいい?』(めくるむ)『まめちゃんとまじょ』(教育画劇)『きょうなにしてた?』『九九をとなえる王子さま』(以上あかね書房)『だんじりまつり』(ポプラ社)『いわたくんちのおばあちゃん』(天野夏美・作 主婦の友社)他多数がある。
 

本体価格|1800円+税
判型|A4変型判(縦240ミリ×210ミリ)
ページ数|32ページ 
オールカラー

著者からのメッセージ

 
「いのちのおはなしえほん」シリーズ、3冊目となりました。
私の子どもが保育園に通っていた時、保護者も子どもたちといっしょに、このシリーズの監修でお世話になっています、佐々木裕子先生の『いのちのおはなし会』のお話を聞くことができました。
4歳児クラスの子どもたちにもわかりやすい言葉とイラストで、男の子と女の子のからだの違い、そして、ひとりひとりのこころをどう大切にすればいいか、という内容もありました。男の子ならこう、女の子ならこう、という性別による服装や髪型の思い込みが自分にあったことにも気づかされ、それぞれの好きを大切にすることは、自分自身の命、おともだちの命を尊く思うことにつながるということを学びました。
そのお話を元に、この絵本を作りました。
この絵本の子どもたちのように、みんなそれぞれ素晴らしい個性を持っていて、ひとりひとり違うからこそ、ひとりでは思いつかない新しいものが生まれるのだと思います。
 
私は子どものころ、「あのな」(標準語では、「あのね」。私が生まれた地域では「あのな」と、言っていました)をよく言っていたそうで、保育園の先生と保護者がやりとりする『おたよりノート』を広げると、お話の最中、「あのな」を12回言っていたと書かれてありました。
なかなかことばが出てこない私の話をさえぎらずに話しおわるまで待ってくださっていた先生。その先生のように、私も子どもたちの話をじっくり聞いていけたらと思っています。
そんな子ども時代の体験もあり、タイトルの『みんなの あのね』が、出てきました。
ひとりひとりがかがやける楽しい社会でありますように。
 

はまのゆか

監修者からのメッセージ

 
私の勤務する大学で学生たちと長年取り組んできた保育園でのボランティア活動『いのちのおはなし会』に、はまのさんが参加してくださったことがご縁で、このたび「いのちのおはなしえほん」シリーズ3冊目の絵本『みんなの あのね』の誕生に立ち会う機会をいただけたことをとてもうれしく思います。
今回のテーマは多様性です。多様性はおはなし会でも子どもたちに届けてきた大切なメッセージのひとつです。おはなし会の中では、男の子と女の子のからだの違いの話に続いて、こころの話をします。こころは男と女のふたつにわけることができないことを、色ちがいのフェルトでハートを形どり、さまざまなこころのありようを表現しています。そうすることで、みんなひとりひとり違う色のこころを持っていること、だから、おともだちと好きなものが違ったり好きな人が違ってもよいこと、自分、そして、自分とは違うおともだちのからだとこころを大切にしようと伝えています。
実は、おはなし会を始めて15年がたったころ、おはなし会を行ったある保育園の保護者の方から「男女のからだの違いを教えるだけでよいのか」とのご指摘がありました。子どもたちは、4~5歳くらいから自分のからだや性に関心を持ち始めます。中には、からだとこころの性が一致しないと感じている場合もあります。そのような子どもたちに、男女の性別によるからだの違いやからだを守ることだけを伝えてきたことに対して、否定的なメッセージとして受け取った子どもたちがいたかもしれないと、はっと気づかされた大きな出来事でした。
この絵本に出てくる3人の子どもたちは苦手なことや得意なことがそれぞれです。なかよしであってもみんな同じではなく、ひとりひとりの個性が光っています。みっくんが「なんだかじぶんのきもちもこのふたりならわかってもらえるきがしました」と感じたように、誰からも否定されることなく、あなたはあなたでよいということ、そこにいるだけで尊い存在であるということが、この絵本を手に取ったおひとりおひとりに届き、人にやさしい社会へとつながっていくことを願ってやみません。 
 
 

監修者・佐々木裕子(杏林大学保健学部教授)