2023年7月の新刊
『みーせーて』
スギヤマカナヨ・作
「みーせーて」「いーいーよ」のくりかえしのかけあいが楽しい参加型絵本
両手を合わせた手の中には、何か入っているよ。
チリチリン チリチリン いいおと
うひゃひゃ くすぐったーい
いいにおーい
見開きごとに、すてきなものが入っています。
いったい何が入っているのかな?
「なに はいってるの? みーせーて」
「いーいーよ」
の繰り返しの掛け合いをしながら、あかちゃんから楽しめる参加型の絵本です。
巻末に、
絵本でワークショップ 「みーせーて絵本」を作ってみよう!
を掲載しました
「みーせーて」「いーいーよ」をテーマにしたミニ絵本の作り方を掲載しました。
キットパスを使ったハンドスタンプでてのひらをうつすので、作った当時の手の大きさがわかる成長記録にもなります。
園や学校で、みんなと楽しめるワークショップを行うことができます。
また、夏休みの工作などにも最適です。
*この本は、アリス館から出版していた絵本を新装・改訂しました。
[著者略歴]
スギヤマカナヨ
静岡県三島市出身。東京学芸大学初等科美術卒業。
『ペンギンの本』(講談社)で講談社出版文化賞受賞。
主な著作に『おやすみとおはようのあいだ』(めくるむ)『K・スギャーマ博士の動物図鑑』(絵本館)『そだててみたら…』(赤ちゃんとママ社)『スギヤマカナヨのワークショップ 絵本まるごといただきま~す!』(子どもの未来社)『じゅうにしのはなし』『じゅうにしのはなしのつづき』(以上、ひかりのくに)『てがみはすてきなおくりもの』(講談社)『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』『さあ、てをだして』(以上、アリス館)『わくわくへんしんハウス』(教育画劇)『あかちゃんがうまれたらなるなるなんになる?』(ポプラ社)『ほんちゃん』(偕成社)「ようこそ! へんてこ小学校」シリーズ(KADOKAWA)他多数がある。
本体価格|1700円+税 |
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判型|A4変型判(縦194ミリ×横194ミリ) |
ページ数|32ページ |
オールカラー |
この絵本『みーせーて』はコミュニケーション絵本として作りました。絵本を読んでいる時も、そして閉じた後も「みーせーて」「いーいーよ」というたのしいやりとりが生まれるといいなぁと。
読むだけではないコミュニケーションとして、ワークショップへ展開するきっかけは「キットパス」との出会いです。キットパスはガラスなどツルツルの面に描いて水ぶきで消せるチョーク。描いて消せて安全でたのしい画材です。さまざまなところでキットパスとタッグを組んでガラスに落書きワークショップを行ってきました。そのうち絵本とキットパスのコラボレーションができたらと思いはじめていたところ、キットパスでハンドスタンプがたのしめることを知ったのです。それならば、と思いついたのが「みーせーて絵本」作り。
まず絵本の本編を読み、「みーせーて」「いーいーよ」というかけあいを子どもたちといっしょに行います。子どもたちは手のなかのものを想像し、クイズさながらいい当てようとしますが、当たりそうで当たらない。もりあがってきたところでワークショップです。落書きのように手に色をぬりたくり、どんなふうにできあがるかドキドキワクワク。自分の手をハンドスタンプでうつしとり、うらには自分のたからもの(もしくは好きなもの)を描きます。(絵が苦手ならことばでもOK!)描きあがったら、名前と作った日の年月日を忘れずに。その日、その時、その手の大きさの自分のたからものがそこに記録されています。1枚もののカードなのに「み―せーて絵本」なのは、きっと物語がぎゅうとつまっているだろうから。さらに時がたてば語られるものはふえたり変化したものになるでしょう。もちろん、変わらないものも。
「みーせーて」「いーいーよ」と読んで、作って、あそんで、いつかなつかしんでもらえると幸いです!